2010年06月02日

マオリスクール訪問とホームステイ

屋久島の学生たち8名は、地元マオリのご家庭に4日間ホームステイをさせていただきました。

古代木ファミリー締結から1年、実質この高校生たちのホキアンガ訪問、ホームステイが初めての学生交流(屋久島→ホキアンガ)となります。今回屋久島の皆さんも、表向きはリボーンエコツーリズムネットワーク主催のWaipoua Fun Run & Walk 2010に参加するツアーの一環でホキアンガを訪れましたが、カウリ博物館オープニング参加やマオリスクール訪問、ホームステイは屋久島組みのために設定された旅程です。

特に、ホームステイとして学生たちを受け入れるのはホキアンガ側もはじめての経験でした。今回は私がマオリスクールと直接お話をさせて頂き、その先生方のお宅で屋久島の学生たちはお世話になることになりました。

ホームステイは到着翌日の15日から出発する19日までの4日間。決して長くはありませんが、双方にとってはじめて、生活を共にし、仲良くなるのには十分な期間だったでしょう。こちらの心配をよそに、あったその日からすっかり仲良しです。

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16日のWaipoua Fun Run & Walkも、ホームステイの子供たちも一緒に参加し、最後まで歩きとおしました。

17日は屋久島代表団でマオリスクールにお邪魔し、歓迎のセレモニーのあと、マオリスクールの歴史について学びました。

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ニュージーランドはイギリスの立憲君主制国家です。つまり、国王はエリザベス2世ですが、行政府の長を首相とする独立国家です。

約千年前、カヌーでやってきたポリネシア人(マオリ族)がまず北島を中心にニュージーランド各所に広がっていきました。18世紀後半に始まったヨーロピアンの捕鯨遠征をきっかけに、ヨーロッパの移民流入が始まります。1840年、他のヨーロッパ諸国に先駆けて、イギリスがマオリとの間でワイタンギ条約を交わし、ニュージーランドはイギリス直轄の植民地となりました。

その後20世紀には事実上独立国となりましたが、政治も教育も生活も西洋化していく中、マオリの文化や言葉も失われていきます。

そんな中、1970年代から次第にマオリ族の地位や文化、言葉の復興に力が注がれるようになり、教育現場では、その精神や文化、言葉を引き継いでいくことを目的に、マオリ語のみで授業を行うマオリスクールが、ニュージーランド各所で設立されました。

その一つが、ホキアンガにあるマオリスクール「Te Kura Kaupapa Maori O Te Tonga O Hokianga」です。マオリ語で集中的に学ぶ特進学校とでも訳せばいいでしょうか?

この学校は、マオリ語やその精神を学ばせたい親の任意で誰でも通うことができ、どれだけマオリの血が通っているかなどは問われません。ヨーロピアン入植後、混血は進み、恐らく純粋なマオリの血だけを引く人はいないでしょう。それと同時に民族文化が薄れていくのも致し方なく、少しでもその血を引く民族のアイデンティティを今学ぶことができるのならば。。。子供たちにはそれを与えてやりたいと言う親の考えもよく分かる気がします。

そこには、民族の血を自覚することで、確かな自身と誇りが生まれるでしょう。
posted by AiAi at 13:19| オーランド ☁| Comment(0) | 屋久島との交流 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月01日

ホキアンガのアクティビティ

5月15日、屋久島組みは目の前の美しいホキアンガハーバーを船で渡り、対岸にある砂丘へ行きました。

この砂丘と言うのが不思議な景観で、どうしてそこだけ砂に覆われているのかはっきりした理由は未だ分かっていない場所です。ここではサンドボーディングやバギーライディングなど、砂丘ならではのアクティビティを楽しめます。

例年5月から7月くらいまでが雨の多い時期で天気が変わりやすく、この日も朝は大雨、クルージングに向かう直前まで雷まで鳴るすさまじいお天気でしたが、合間をぬって砂丘へ。サンドボーディングができることをちゃんと伝えていなかったので、制服できていた学生もいましたが。。。

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この通り全員サンドボーディングに挑戦しました!

満ち潮で滑ったあとはすぐ海が迫るコンディションの中、何名かは水没も経験しつつ、さすが若者!しっかり楽しんでました。

この日の午後は地元の工房でマオリデザインのボーンカービング(骨彫)も体験。それぞれ思い思いのデザインで自分だけのネックレスを作りました。

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posted by AiAi at 10:19| オーランド ☁| Comment(0) | 屋久島との交流 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月31日

カウリ博物館「古代木提携」展示オープニング

5月14日早朝、オークランド国際空港に到着した屋久島組みの皆さんは、その足でホキアンガへ向かいました。

ホキアンガとオークランドのちょうど中間地点にマタコヘと言う町があります。この屋久島の皆さんがニュージーランドに来る日にあわせ、「カウリ博物館」で「Family of Ancient Trees」展示のオープニングが行われ、一行はそのセレモニーに参加しました。
(カウリ博物館に関しては、昨年6月16日の記事をご覧下さい。)

昨年4月23日にFamily of Ancient Trees(古代木ファミリー締結)が実現して以来、姉妹都市のような関係になったホキアンガと屋久島との間では、文化交流、学生交流、ガイド交流など、地域間交流にも力を入れています。その交流が実現した初めての例が、カウリ伐採の歴史をすぐれた実物展示で紹介している「カウリ博物館」と、屋久杉にまつわる歴史博物館「屋久杉自然館」との間で昨年から計画されていた交換展示です。

屋久島サイドでは締結1周年を記念して今年4月23日に、ニュージーランドでは屋久島の方が来られるWaipoua Fun Run & Walk 2010ツアーに合わせて、5月14日に、それぞれ展示が開始されました。カウリ博物館では、常設展示としてコーナーを設けており、これからいつでも、この2つの地域で結ばれた世界初の巨木協定と、屋久島、屋久杉についての展示を見ることができます。

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今回屋久島の皆さんが参加された、Waipoua Fun Run & Walk 2010に参加することを目的とした日本からのツアーは、そのイベントに参加することと同時に、この博物館オープニング参加やホキアンガでのホームステイによって、博物館交流、学生間交流を実施することが最大の目標でした。

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屋久島高校2年生と3年生8名、教職員、屋久島長副町長、役場関係者、屋久島ガイド、総勢12名が今回の屋久島代表団です。

オープニングでは、カウリ博物館関係者や屋久島副町長、カウリ博物館が属する行政区(カイパラ市)の市長等の挨拶に続き、屋久島高校の大牟田楽子さんが、英語のスピーチも披露してくれました。

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左手長身の男性がカイパラ市長ニール・ティラー氏、右手が屋久島町副町長、日高氏です。

ニール氏は昨年10月に屋久島にも訪れており、大の屋久島好き。カウリ博物館の館長にいたっては2度屋久島を訪れており、さまざまな団体がこの交流をバックアップしてくださっています。この展示は、それぞれの地域が互いの貴重な自然と、それに支えられてきた人々の営みを確かめ、学び、尊ぶ素晴らしい機会となるでしょう。
posted by AiAi at 14:11| オーランド ☀| Comment(0) | 屋久島との交流 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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